会話の上手さは才能とは関係がない。努力で後から身につけられるものだ。人と話したことがないレベルから、テレビ局のアナウンサーに合格した著者が、最低1分間持たせる雑談の技術を身につけられるように書いた本です。
物事が上達するには4つのステップがある。と著者は言う。
これは雑談にも当てはまる。
1.知る
2.腑に落ちる
3.意識して行う
4.無意識で行っている状態になる
雑談がうまくなくて、うまくなりたいと思っている人(自分も含む)は、雑談は必要だと思って意識的にしたりはするが、1番の「知る」というのを飛ばしているがためにうまくならない。
1の知るというのは雑談とは何か?という雑談の定義だ。
雑談がなにか分からずに雑談をしても、上手くなるはずがない。
著者は雑談とは①関係ない話をすること。②意味のない話をすること。と定義づけている。
雑談の定義など考えてみたこともなかった。
確かに、年齢やら家族構成やら相手に関係あることを聞くと濁されたり、警戒されたりした経験が何度もあるし、自分もそういうことを聞かれたら濁したりしたことがある。この場合相手との距離が離れていたわけだ。関係ない話というのは相手にも自分にも関係ない話のことで、天気の話なんかがいい例ですね。
この雑談の定義を知って雑談すれば、相手との距離感を縮めるのに役に立つでしょう。
いかに関係ない、意味のない話を続けられるかが、肝ですね。
これだけでもこの本を読んだかいがありました。