健康のためにも禁煙したい。いきなり禁煙するのは難しい。じゃあ少しづつ難易度を下げていこう。今すぐ禁煙する気はなくても、いざ禁煙しようとした時にすぐ禁煙出来るか?経験から難しいといえます。それならば禁煙しようと思った時のために、今から戦略的に喫煙をしていこうという趣旨です。
減煙にも種類がある
通常、減煙と言うと吸う本数を減らすことが思いつくと思います。1日20本吸っているのを10本に減らすとかですね。
しかしこれで禁煙しようと思っても大抵失敗に終わります。
何故なら吸いたいのを我慢すればするほど、吸えた時の煙草が美味しく感じてしまうからです。
世の中には面白い発想をする人がいます。
苫米地英人氏の本で面白い記述がありました。
引用
私の祖父が生前やっていた方式をお教えしましょう。火をつけて1、2回吸ったら、火種をハサミで切り落とします。続きはまたあとで楽しむのです。
本数じゃなく喫煙する回数で考える
普段1本の煙草を何回吸っているのか試しに数えてみてください。だいたい5、6回ではないでしょうか。
本数ではなく煙草の煙を吸う回数でカウントすると、1日20本を1本あたり6回吸う場合、1日で120回煙を吸い込んでいることになります。
これを1本あたり2回の吸引に減らすと、1日で40回の吸引になる。
三分の一です。
年間にすると43800回と14600回。
吸っているのは同じ本数でも吸引数ではこれだけ差が出てきます。
10年、20年経つと更に差は凄いことになります。
健康にも差が出てくるのは容易に想像できるでしょう。
タバコを吸うと寿命が縮むの真実
健康に差が出るだけではありません。吸引数が半分になれば喫煙時間も半分になるということです。1本吸うのに分かりやすく6分かかるとしましょう。1日1箱20本吸うとして、1日に煙草を吸うのに2時間も費やしていることになります。
もちろん中には何かをしながら喫煙しているかもしれませんが、喫煙だけに費やしている時間が少なくとも1時間はあるでしょう。年間にすると365時間。実に15日間を喫煙に費やしていることになります。
生涯で考えたら相当な時間です。煙草を吸うと寿命が縮むというのは何も健康面だけの話ではないのです。煙草を吸うのに費やす時間分が無駄になっているとも言えるのです。ここでも1本の喫煙回数を半分にすれば、年間で1週間以上の時間を増やすことができます。
節約にもなって少しづつ中毒状態を和らげる
いつも6回吸い込んでいるのを2回にした場合、たった2回の吸引では満足できないと思われるかもしれませんが、思い込みです。
煙草は吸引後30秒くらいで脳まで到達するので脳的には十分です。後は勿体無いとか、場の持ちとか、惰性の問題になります。
勿体無いと思うのは毎回ハサミで切り落とせばむしろ節約になって煙草代が3分の1で済みます。
でも恥ずかしくて人前ではここまで徹底できないでしょう。人前では2回吸ったら捨てればいいのです。
家とか誰も見ていないとこではハサミで切り落とすでいい。
やりはじめは本数が増えるかもしれませんが、次第にもとの本数に収束していくでしょう。
2回の吸引で物足りなければ3回から始めるのもいいかもしれません。
ニコチンはドーパミンを強制的に分泌させます。タバコを吸い続けているとドーパミン神経が弱ってきます。ドーパミン神経が弱るとニコチンがないとドーパミンが出ない状態になります。いわゆるニコチン中毒です。
この苫米地式を繰り返していると、体のニコチンが抜けてきてニコチンがなくてもだんだんドーパミンが出るようになります。
すなわち禁煙しやすくなるということです。