2016年は申年、初詣にお猿神社はいかが?

地域ネタ

2016年の干支は申(さる)年です。干支にちなんでおさる神社に初詣するのも縁起がいいかもしれません。お猿神社といえば滋賀県の日吉大社が有名ですが、今回はもっとこじんまりとした地元の氏神様的な存在の、愛知県清須市にある日吉神社を紹介します。



歴史

光仁天皇の御世、宝亀二年(西暦七七一年)、尾張地方に疫病が流行したので、人々が素盞鳴命を大己貴命と合わせて祀 り、病災除去の氏神としたのが発祥です。その後、大同二年(西暦八○七年)、平安時代の官人、橘逸勢(たちばなのはやなり)が社殿を建立、また、伝教大師による天台宗の布教とともに神仏習合の説が広まり、山王宮と称されるようになりました。

近くには清州城もあり、元日の朝6時頃からかがり火が焚かれ、天主閣に登って初日の出を見ることができます。

逸話

神社の一角に触れるとたちどころに懐妊するといわれている子産石(こうみいし)なる石があります。清須出身だった太閤秀吉の母(大政所)は、子産石に触れて祈願し秀吉公を授かったと言われております。このことから神社にあやかって幼名を日吉丸と名づけました。

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この神社では申(さる)を神様の使いとしており、狛犬ならぬ申の像が24体もあり別名さる神社と呼ばれています。秀吉公は容貌も猿に似ていたとされ、神の使いとして戦国時代を終わらせるために生まれてきたのかもしれませんね。

太閤秀吉公を祀った神社として豊国神社があります。豊国神社は秀吉公と関係のある地にいくつかありますが、これらの神社は秀吉公の功績をたたえてあとから作られたものです。一方で規模は小さくとも前々からある猿神社に、祈願して生まれた猿顔をした子が、庶民から天下を取ったというのは神秘的なものを感じずにはいられません。申年の年にお参りすればご利益がありそうです。

日吉神社

清州城