はじめてKindlePaperwhiteで漫画を読んだ時「普通に読める」と思ったが、すぐに評価は変わった。6インチの画面だと少しセリフが小さくなると拡大しないと読みにくくなる。少し読みづらいくらいならまだいいのだが、Paperwhiteは目に優しい画面の特質のため拡大縮小など操作性が悪い。
これが仇となって何度も拡大しないといけない箇所があると、はるかに画面の小さいスマフォで読んだほうがスムーズに読めるという逆転現象が起きる。
ゆえにKindleの読書端末リーダーは漫画には向いていないといえる。では何インチあれば違和感なく快適に漫画が読めるのか。
漫画を読むのに最適な画面サイズは
漫画のサイズも色々あるが多いのが新書版とB6版ではないでしょうか。
これらのサイズの漫画本を読んでいて、普通に読みにくいと感じたことは滅多にありません。
たまにセリフが細かいと読みにくい時がある程度です。
編集部もコマ割りを大きくしたり、セリフが小さくならないようにと、ユーザーが読みにくいと感じる漫画を作らないようにしているようです。
ということは、一般的な漫画の単行本サイズのタブレットであれば、快適に読めるということになるのでは?では新書版やB6版と同じ大きさのタブレットは何インチになるのでしょうか。
画面サイズは対角線の長さでインチで表せられます。
1インチは2.54センチなので画面の対角線の長さを2.54センチで割ると何インチかが分かります。
ちなみに同じインチでも画面の横幅や縦幅には違いがあるので、7インチのタブレットだからといって全部同じ形をしているわけではありません。
対角線の長さ÷2.54センチ=画面サイズ(インチ)
漫画のサイズで多いのは新書版とB6版なのでこの2つを読むのに何インチ必要か計算してみます。
- 新書版 縦174 横112
- B6版 縦182 横128
自分は計算に弱いので対角線を計算する数式とか分かりません。ノートにそれぞれの縦横の長さを測って線で引いたものから対角線を測りました。
- 新書版の対角線は20.5センチ÷2.54センチ=8.1
- B6版の対角線は22.2センチ÷2.54センチ=8.7
という結果がでました。
手元にある「僕の小規模な生活」の対角線を測ると約22.4センチあります。これを2.54センチで割ると四捨五入して8.8になる。つまり8.8インチ以上のタブレットであれば問題なく読めるということが分かります。
22.4÷2.54センチ=8.8インチ
若干大きめだがほぼB6サイズです。
しかし漫画には余白というものがあります。余白分も考慮してみましょう。
写真は6インチのKindle Paperwhiteで表示した「僕の小規模な生活」です。左右の余白はほぼ変わりませんが、上下の余白が切れているのが分かります。
余白分を考慮して対角線を定規で測ったら約20.7センチでした。
20.7÷2.54センチ=8.1インチ
多分一般的な余白のサイズだと思われるので、大体8インチあれば漫画を不便なく読めるということになると思います。
※余白は端末で表示のされ方が違うかもしれません。
代表的なタブレット端末の画面サイズ
コミックの新書版は8.1インチ。B6版は8.7インチの大きさでした。
余白分が「僕の小規模な生活」と同程度だと仮定すると0.7インチほどサイズが小さくなるので7.4〜8インチの画面サイズがあれば快適に漫画を読めるのではないでしょうか。
- 7インチ:Fire HD 7 Huawei MediaPad
- 7.9インチ:iPad mini
- 8インチ:Fire HD 8
- 9.7インチ:iPad Air
- 10インチ:Fire HD 10
これを見るとiPad miniやFire HD 8であれば、ほぼ単行本とおなじ感覚で漫画を読めることが分かります。
7インチのタブレットでもKindleの読書専用端末に比べて操作性が良い分、それほど不便を感じずに漫画を読めるものと思われます。(個人差あり)
まとめ
漫画を電子書籍で快適に読むには最低7インチ以上の画面の大きさが必要。
7.9インチのipad miniやAmazonのFire HD 8タブレットであれば単行本とほぼ同じような大きさで読める。
7インチだと見にくい箇所が出てくるかもしれないが、操作性の良さがカバーしてくれる。
購入するならあとは携帯性を考えて決めるといい。